お遍路の歴史と意義

お接待とは

お遍路の旅のなかで、過去からの生活とは一番馴染みがなく、其れから比較的心に響く慣習は「お接待」ではないかとおもいます。

四国では、お遍路さんは弘法大師そうでなければ仏様と同じとして扱われます。
お遍路さんに対して、食べ物や飲み物、そうでなければお賽銭を差し上げたり、宿を提供したりする慣習を「お接待」といいます。
其れから、お接待を受けたときは納札を一枚お渡しします。

「接待所」と呼ばれる建物は無料の休憩所であり、そこでは食べ物や飲み物でもてなされます。
また「喜根宿」は、自分の家を宿としたもので、お遍路さんはここで宿と食事のお世話をいただく事が出来ます。
これらは、みな、見返りをかんがえない無償の行為で、私たちが日常使い慣れている「接待」と言う言葉の意味とは異なります。

お接待を受ける方は、基本的には断ってはいけない事になっています。
喉が渇いている時の飲み物や、お腹が空いている時の食べ物等のお接待は、何方でもありがたく受け取る事が出来るのではないかとおもいますが、お賽銭として現金を渡されるときは、初めは動揺してしまう方も多いとおもいます。
今の自分に必要でないもの、大きすぎたり重すぎたりするもの、高額なもの等は、お接待を断りたくなるでしょうが、断るのはかえって礼を欠く事になります。

お接待には、お接待をする側の「お遍路の旅に出る事の出来ない自分の分もお参りをしてきて下さい」と言う思いも込められています。
しかも、お接待をする事自体が功徳を積むと言う事になるとされています。
お接待を受ける側は、そういう意味も理解した上でお接待を受け、参拝する際にはお接待をして下さった方々の分までお参りをしましょう。
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